ひらめき脳

ひらめきとセレンディピティ(思わぬ幸運と偶然出会う能力)

とても理解しやすく書かれてあります。
認知学や脳科学についての知識が無くとも、「ああナルホド」と思うことができると感じました。
事例として、歴史上の重大な発見や発明、日々の生活や仕事の中での事例を挙げています。

セレンディピティを高める要件

人生における成熟の一つの目安として、自分でコントロールできない要素の存在をいかに「認める」か、そして流れを楽しむ事。

セレンディピティを活かす要件

「行動」「気づき」「観察」「受容」「理解」「実現」

エジソンの言葉

「天才とは、1パーセントのひらめきと99パーセントの努力のたまもの」
この言葉をセレンディピティと出会ってから、それを活かすための様々要素他の割合として捉えている。気づきが1パーセント。

このような理論的な言論の展開の締めには、人間の持つ大脳皮質の高度な「理性」と、同じく人間の持つ起伏激しく、かつ微妙なニュアンスをも含む「理性」との双方視点から、不確実性・人生の偶有性について言及されており、読む側としても大円満(?)な展開で括られています。