株式相場体験だけの本ではありませんぜ

これまた図書館で”チラ”ッと目に留まったので、”ヒョイッ”と手に取った本。
えー本と出合いました。



少年実業家から始まり、青年実業家を経て、戦前戦後を生き抜き、株式市場で「相場師」として名を馳せたという是川銀蔵氏の自伝。



戦前・戦時・戦後という時代背景のなか、日本、中国、朝鮮という舞台での氏の波乱万丈な綴りが読む側をひき込んでいきます。
倒産・再起の繰り返し、軍部・政治家との繋がり、金融恐慌や満州事変等の様々な出来事と氏の行動、その考え などと文字通りの波乱万丈をが”サラッサラッ”と記されています。



私は株式投資はしていませんし、どちらかというと理系出身の経済には疎いタイプなのでしょうが、氏の行動の源となる考え方と実践論はなんとも面白く・素晴らしく、自分の興味も広がってしまいそうな一冊でした。


抽象化して言うならば、
自信の行動論と根拠、情報の見極めとその根拠、ネットワークの構築と活用、偶然の出来事とその活かし様、浮き沈みとモチベーション、生命を掛けた人生観...
こんな感じの出来事がザクザク出てくる、そんな波乱万丈な一冊、
元気がでますよ。