中小企業の人材育成

中小企業の中国進出を支援するテクノセンターの創始者である石井次郎氏のセミナーに参加してきた。
約1時間強、淀みなく話し続ける、聞く側は飽きる事無く興味深く聞き続ける、そんなセミナーだった。石井氏は一切資料をみる事もなく、受講生だけを見ながら話し続けた。

序説
1965年単身にて渡欧、皿洗いから始まり、デンマーク、ドイツ、フランス パリ、アメリカ NY、カナダ トロントと一貫してユダヤ系の企業で経験をつみ、精密機器の修理を歌い文句にヨーロッパをグルッとまわったという体験談・エピソード・奔流、そして帰国しても働くことが出来なかったという時代背景。
一番記憶に残った話は、最初に努めたデンマークのモラ・フォト社へ入る際のきっかけ、そしてそのオーナーとの結びつき、そして大学の話。

そして、氏のメイン舞台である香港・中国での話へと進んでいく。
77年、ストロボメーカー・㈱ サンパック香港有限公司技術担当工場長として香港に赴任し、82年には「香港でもっとも 成功した企業」としてテレビに取り上げられたという。

以降、日本企業の中国進出を徹底的に支援、NEC等の大手企業の話も面白かったが、中小企業支援を目的として立ち上げたテクノセンターについては素晴らしいの一言。

ユダヤ人の経営思想、天安門事件の際のエピソード、通貨危機の話、いくらでも話が出てくる。


メインテーマの人材育成については中国現地・中国人・風土との関わりが殆どだが、日本からの大学生インターン受け入れなどにまつわるエピソードと効果・狙いなども惜しみなく話されていた。

他、為替歴史、人材育成と制度、中国進出の鬼門(4つだけ?)等々。

感銘した話は、中国という国に対する、外圧と内的要因あたり。
元に対する圧力はどう影響するのか.. 興味が湧いてきた。