不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)作者: 河合太介,高橋克徳,永田稔,渡部幹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/01/18メディア: 新書購入: 17人 クリック: 333回この商品を含むブログ (212件) を見る

今日は会社でのミーティングで、部下の人たちにいつもより少ーしキツイ言い方で問題指摘とタスク貼り付けを行った。
他人のモチベーションを挙げるのは難しい..

というワケで、職場のコトも考えよう!
「不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのかーーーー!」

「会社がもっと楽しければ、どんなに活気溢れた毎日を過ごすことができるだろう」
「この原因を追究しつつ、社員が楽しく働ける職場造りに奮闘している企業への訪問を行う等の活動をしてきました。」
第一章では、読者の皆様と現状の共有をはかりたいと思います。
第二章では、その原因を分析し、明らかにしていきます。
第三章では、社会心理学の観点から、こうした現状を考察します。
第四章では、社員が楽しく働ける職場づくりい取組んでいる企業の事例をご紹介します。
第五章では、第四章の事例も踏まえながら、問題解決の方法論について言及したいと思います。
最終章では、明日からでも皆様に実践してい頂きたい第一歩について記しています。


目次

第一章 ; いま、職場で何が起きているのか


職場がおかしい/関わらない、協力しない/閉じた働き方、閉じた関係/自分の状況をわかってもらえない/自分を守ろうとする心理/つぶれる中間管理職/人が壊れる/生産性や創造性が低下する/品質問題や不正が起こる/人材構成・働き方の多様性に対応できるか/強力の問題は組織の問題であり、社会の問題でもある



第二章 ; 何が強力関係を阻害しているのか 〜強力関係を阻害する”構造的要因”


1.進む組織のタコツボ化
ハコの緩さが特徴だった日本企業 / フリーライドを許す構造 / 属人性は日本企業のウィークポイント / 効率化の圧力と成果主義 / 成果主義と仕事の高度化がタコツボ化を進める / 弱まった組織力

2.評判情報流通の情報共有の低下
知ることと協力行動 / インフォーマルネットワークの場 / コミュニティやネットワークによるけん制機能 / 失われつつある評判情報流通の場

3・インセンティブ構造の変化
インセンティブとは? / 従来の日本企業のインセンティブ構造 / その仕事私のためになるんですか? / 関係悪化の悪循環


第三章 ; 協力の心理を理解する
社会心理学から見えてくるもの / 社会的交換理論/個別性と具体性 / 情報の具体性が高まっている時代 / 二者の社会的交換 / 裏切りの問題 / 裏切り問題解決に必要なこと / 信頼について / 能力への信頼と意図への信頼 / 信頼しあえるための基礎をつくるためには


第四章 ; 協力し合う組織に学ぶ
1.グーグル
創造性発揮の仕掛け/タコツボ化を防ぐ構造づくり/評判情報の共有/シンプルなインセンティブ構造

2.サイバーエージェント
イキイキと働ける会社づくり / 第一の仕掛け 自分たちの会社に自信を持ちたい / 第二の仕掛け お互いを良く知る、自分をしってもらう / 第三の仕掛け 会社の成長と個人の成長を重ねる / 第四の仕掛け みんなで喜ぶ、みんなで認める / 自然とみんなが協力し合う組織づくり

3.ヨリタ歯科クリニック
患者が選ぶ良い歯科ナンバーワン / なぜ、多くの患者が集まってくるのか / 医院変革の理由 / ワクワク楽しい医院づくり / 思いは伝播する / 一人ひとりの自分発見、自分づくり支援 / 自分が必要とされている実感


第五章 ; 協力し合える組織をつくる方法
協力関係再構築に必要な姿勢、 経営者の責務

1.役割構造に対する工夫
共通目標、価値観の共有化 / 発言や参加の壁をつくらない / 特定の人にしかわからない状態、をつくらない / 考えた異動と、異動損しない仕組み

2.評判情報に対する工夫
インフォーマル活動の後退 / インフォーマル活動の見直し / ポイントは面白いこと

3.インセンティブに対する工夫
損得勘定から、根源的感情へ / 応答、反応が引き出す効力感という喜び / 感謝、認知という応答の重要性 / 認知がもたらす強い効力感 / 感謝風土、認知風土づくりに挑戦する企業たち


最終章 ; 協力への第一歩の踏み出し方
現状に心を痛めている人は多い / 起きていることを客観視する / お互いの感情をシェアする / せめて、困った人たちに手を差し伸べる / 人を助けることは難しい / 感謝と認知のフィードバック / 新たな協力社会をつくりだす