プロフェッショナルマネジャー作者: ハロルド・ジェニーン出版社/メーカー: プレジデント社発売日: 2004/05/15メディア: 単行本購入: 15人 クリック: 95回この商品を含むブログ (53件) を見る
(2/2;今月/今年)
ファーストリテイリングの柳井正さんの書評が目に付いて購入。
「僕がやってきた経営は違う」、「僕の経営は甘い」、「経営するとはコレだ」
”これが私の最高の教科書だ”
たまには書評、読書感想文でも書いてみましょうか。
ハロルド・ジェニーン氏の経営思想録。
三行の経営論と題して、
「本を読むときは、始から終わりへと読む。/ビジネスの経営はその逆だ。/終わりから始めて、そこに到達するためにできる限りの事をする。」
ITT(インターナショナル・テレフォン・テレグラフ・カンパニー)
目次
- 経営に関するセオリーG
- 経営の否決
- 経験と金銭的報酬
- 二つの組織
- 経営者の条件
- リーダーシップ
- エグゼクティブの机
- 最悪の病〜エゴチスム〜
- 数字が意味するもの
- 買収と成長
- 企業家精神
- 取締役会
- 気になる事〜結びとして〜
- やろう!
「創意」と「結果」7つの法則 〜柳井 正〜
4章 二つの組織 105p
ITTでの最初の2,3年、私は水っぽい、口ごもった、あいまいな報告書をさんざん読まされて、何を言おうとしているのか真意をつかめずに、むかっ腹が立ってくることがしばしばだった。私はラインとスタッフの両方のエグゼクティブたちに、彼らが何を提案しているのか、またなぜそういう提案がなされたのか、そしてその提案の責任者は誰なのかを知ることが、本社にとってどんなに重要かということを、絶えずとき続けなくてはならなかった。そこでついに私は、報告書に私が何を期待するかをはっきり述べたメモを配布した。
怖いメモですね..
私はすべての報告書の冒頭に、以下のことを以下の順に、具体的かつ直截に述べた適用を付することを要求する。
- 提案要領
- 問題となっていることの摘要
- 必要な場合には、その提案に到達した論拠を明らかにするためも、思考過程の明快な説明と、判断を助ける展望を提供してくれる数字。
- 右以外の、起案者の個人的意見と、確信の度合いと、取上げられた事柄に冠する疑問点等を述べた、短いステートメント
事実とは別に、個人意見・確信の度合い・疑問点などを書かせるのがミソですか。
”短いステートメント”とはよく言ったもので..
4章でもっとも重い記述はこのあたり。
今すぐに、それは事実化? と、そして忘れずに、それは揺るがすことができない事実か? とたずねる習慣を身に着けようではないか。
付言 その①
一見してどんな印象を受けようとも、念のため、必ずそれを”揺すって”みる事。
付言 その①
このメッセージを、ラインの株まで徹底させられたし。
””念のため必ずそれを”揺すって”みる事。””
これはとても共感する。 組織には揺らぎが必要だ。
命令では人を訓練することはできない。
やっぱコミットメントがないとね。そしてそれは繰り返し繰り返し必要。
だいたいは直ぐに薄れる。冷める。消え行く..
だからこそ、習慣となるまでは意識的に想い出す行為が必要になる。そのための揺らぎが必要だ。 と思う..