情報の文明学

梅棹忠夫氏の先見性に関心しました

今から40年以上も前、1962年に梅棹氏が発表した論文 「情報産業論」が、この本の根幹を成す部分となっています。

情報という言葉すら市民権を得ていない時代、ITなんて言葉とは程遠い時代、コンピューターの利用はごく限られた一部であった時代に書かれたものとは思えない程、現代像(当時から見ると近未来)を的確に述べられて(予言)います。


農業、工業、に続く産業として、情報産業を挙げられているわけですが、その視点・考察の壮大さに驚きを覚えました。
 〜人類の文明史からの視点、人間の感覚情報からの視点、情報産業の価値、そもそも情報の価値 等々 〜

図書館で何気なしに借りてきた本ですが、本当に名著だと思います。
近年の情報化社会で、専門化的な立場の方が書かれたならばそう思わなかった事でしょう。

梅棹氏の著書、はまってしましそうです。